9月 22, 2025
作業療法士さんへ講義を行ってきました(理学療法士の立場から)

こんにちは、理学療法士の前川です。
先日、作業療法士の皆さんを対象とした講義で、講師を務めさせていただく機会がありました。
講義テーマは「腰部脊柱管狭窄症」について行いました。
病態の基礎から理学所見、リハビリテーションに至るまで、幅広い内容をお伝えしました。
腰部脊柱管狭窄症とは?
腰部脊柱管狭窄症は、高齢者に多くみられる疾患で、神経の通り道である脊柱管が狭くなることにより、下肢のしびれ、間欠性跛行(歩行中に症状が出て、休むと回復する)などの症状を引き起こします。
治療には、保存療法(運動療法・薬物療法)や外科的治療があり、作業療法士や理学療法士といったリハビリ職も関わる機会が多い疾患です。

作業療法士さんへの講義は初めての経験
普段の診療でもチーム医療の重要性は感じていましたが、こうして他職種の方々に直接伝える機会をいただけたことは非常に貴重な体験となりました。
他職種である作業療法士さんへの講義は今回が初めてでした。受講者の方にわかりやすく伝えるにはどうすればよいかを考える過程で、自分の知識や経験を整理し、見つめ直すきっかけにもなりました。
講義の内容
講義の中では、以下のような内容を盛り込みました:
- 腰部脊柱管狭窄症の発症メカニズム
- 症状のバリエーションと鑑別のポイント
- 理学所見のとり方(問診や身体診察の着眼点)
- 保存療法における運動療法の考え方
- 日常生活指導や再発予防のためのアプローチ
作業療法士の皆さんの熱心な姿勢や、実際の臨床で抱えている疑問に触れることができ、講義する立場でありながら、多くの学びをいただいた時間でした。

学びは双方向
講義を通じて強く感じたのは、「学びは双方向」ということです。
こちらがお伝えする立場であっても、相手の質問や視点を通じて新たな気づきを得ることができました。
また、こうした機会を通じて、診療の質を高めるための多職種連携の大切さを改めて実感しました。
今後もこのような形で、知識や経験を共有しながら、患者さんにより良い医療を提供できるよう努めてまいります。
参加してくださった作業療法士の皆さまありがとうございました。