12月 5, 2025
【野球肘について】

こんにちは!理学療法士の玉垣です。
僕は小学校から高校まで、甲子園を目指して本気で野球に取り組んでいました。
今でも草野球チームでプレーするほど、野球が大好きです!
しかし、そんな大好きな野球を「嫌いになりかけた時期」もありました。
それが——肘の痛みです。
当時は情報も少なく、「投げた方が早く治る」といった誤ったアドバイスを信じてしまうこともあり、痛みを抱えながらプレーしていました。
今回は、野球肘の中でも特に発生頻度の高い「内側障害」についてわかりやすく説明します。
野球肘とは?
野球肘は大きく3つのタイプに分けられます:
- 内側型(内側側副靭帯や成長軟骨の損傷)
- 外側型(離断性骨軟骨炎など)
- 後方型(肘頭のインピンジメントなど)
この中でも最も多いのが「内側型」です。
なぜ起きるの?
年齢や成長段階によって、障害の起こり方に違いがあります。
- 小学生〜中学生(成長期)
→骨の成長軟骨がまだ未成熟で、負荷に弱いため障害を受けやすくなります。 - 高校生〜成人
→骨は強くなるが、投球のスピードや回数が増えるため、靭帯や筋腱に負担がかかりやすくなります。
野球肘が起きやすい選手
- 投手や捕手など、投球回数が多いポジション
- 投球フォームが不安定な選手
- オーバーワーク(投げすぎ)の選手
痛みの場所は?
野球肘の内側型では、投球時に肘の内側に痛みが出ることが多いです。

診断方法
肘の障害は、以下の方法で診断されます:
- レントゲン撮影
→ 骨の状態や成長軟骨の異常を確認できます。 - 超音波検査(エコー)
→ リアルタイムで靭帯や筋腱の状態を確認できます。
放っておくとどうなる?
肘の痛みを我慢して投げ続けると、外側型(離断性骨軟骨炎)へと進行する可能性もあります。
そうなると、長期離脱が必要になったり、最悪の場合手術が必要になるケースも…。
野球を長く続けたい人こそ、「痛みは無理をしない」ことがとても大切です!
おわりに
野球肘は正しい知識と予防で防げる障害です。
痛みを感じたら、無理をせず早めに医療機関を受診してください。
次回は、野球肘のセルフチェック方法についてお伝えできればと思います!
野球を楽しみながら、ケガのないプレーを続けていきましょう!
