【野球肘について】

こんにちは!理学療法士の玉垣です。

僕は小学校から高校まで、甲子園を目指して本気で野球に取り組んでいました。
今でも草野球チームでプレーするほど、野球が大好きです!

しかし、そんな大好きな野球を「嫌いになりかけた時期」もありました。
それが——肘の痛みです。

当時は情報も少なく、「投げた方が早く治る」といった誤ったアドバイスを信じてしまうこともあり、痛みを抱えながらプレーしていました。

今回は、野球肘の中でも特に発生頻度の高い「内側障害」についてわかりやすく説明します。


野球肘とは?

野球肘は大きく3つのタイプに分けられます:

  • 内側型(内側側副靭帯や成長軟骨の損傷)
  • 外側型(離断性骨軟骨炎など)
  • 後方型(肘頭のインピンジメントなど)

この中でも最も多いのが「内側型」です。


なぜ起きるの?

年齢や成長段階によって、障害の起こり方に違いがあります。

  • 小学生〜中学生(成長期)
     →骨の成長軟骨がまだ未成熟で、負荷に弱いため障害を受けやすくなります。
  • 高校生〜成人
     →骨は強くなるが、投球のスピードや回数が増えるため、靭帯や筋腱に負担がかかりやすくなります。

野球肘が起きやすい選手

  • 投手や捕手など、投球回数が多いポジション
  • 投球フォームが不安定な選手
  • オーバーワーク(投げすぎ)の選手

痛みの場所は?

野球肘の内側型では、投球時に肘の内側に痛みが出ることが多いです。

痛みの場所


診断方法

肘の障害は、以下の方法で診断されます:

  • レントゲン撮影
     → 骨の状態や成長軟骨の異常を確認できます。
  • 超音波検査(エコー)
     → リアルタイムで靭帯や筋腱の状態を確認できます。

放っておくとどうなる?

肘の痛みを我慢して投げ続けると、外側型(離断性骨軟骨炎)へと進行する可能性もあります。
そうなると、長期離脱が必要になったり、最悪の場合手術
が必要になるケースも…。

野球を長く続けたい人こそ、「痛みは無理をしない」ことがとても大切です!


おわりに

野球肘は正しい知識と予防で防げる障害です。
痛みを感じたら、無理をせず早めに医療機関を受診してください。

次回は、野球肘のセルフチェック方法についてお伝えできればと思います!

野球を楽しみながら、ケガのないプレーを続けていきましょう!