変形性膝関節症(第1回)
初めまして、理学療法士の乙宗(おとむね)です。これからもよろしくお願いします。
私は、年齢を重ねるにつれて多くの人がこまる変形性膝関節症を、2回に分けてお伝えします。
1回目は変形性膝関節症とはどのようなものか、2回目は自宅で出来る簡単なトレーニングについて、紹介したいと思います。
変形性膝関節症とは
年齢を重ねるにつれて膝の軟骨がすり減り、関節の痛みや腫れ、曲げ伸ばしの制限とともに 膝の変形が起こる病気です。
原因・症状
原因には複数の因子が関与します。年齢を重ねるとともに患者さんの数は増加しますので、年齢の影響があると考えられます。その他、性別(特に60歳からの女性に多く男性の4倍といわれています)、体質、骨密度、肥満、ホルモンなどが影響するとされています。
初期症状は、立ち上がりや歩き始めに痛みを感じたり、関節に水が溜まって動きにくくなったりします。
進行すればO脚が著明になり、膝関節の曲げ伸ばしが制限されます。
セルフテスト
1まっすぐ立つと、両膝の間に「こぶし」がはいる
2ベッドで足を伸ばしても膝の裏が床につかない
3正座ができない
4歩き始めや立つ際に、膝が痛くなるが、動き続けていると痛みが取れていることが多い
5膝を曲げると、お皿の上が張った感じがして、少し膝が腫れている感じがする
6左右の膝のかたちが違う
7膝を曲げ伸ばしすると 膝の中で ゴリッゴリッ コツコツ ギュッギュッといった音がする
8歩いていると 急に膝に力が入らなくなる
9膝をよく曲げた後、立ち上がるのが苦痛で、正座もしんどい
10膝のお皿が外側にずれているような感じがする
11膝がガクガクするので いつも不安定
1~4 変形性膝関節症と診断されることが多く老化現象による症状
5~6膝の中に水が溜まっている可能性があり、変形性膝関節症や関節リウマチの典型的な症状
7~9半月板が断裂した際によくある症状
10~11 膝の靭帯が切れている可能性がある症状
(参考 東京女子医科大学医療センター整形外科・リウマチ科)
膝に不安を感じたら一度当医院を受診してみてください。
理学療法士
乙宗重宏
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