6月は〇〇症が増えてくる時期です
理学療法士の前川です!
6月に入り、ジメジメしたり暑くなる日が増えてきました。
タイトルの答えは、
「熱中症」です。
消防庁の報告によると、熱中症による救急搬送人員は、
令和4年 | 令和5年 | |
5月 | 2,668 | 3,655 |
6月 | 15,969 | 7,235 |
7月 | 27,209 | 36,549 |
8月 | 20,252 | 34,835 |
となっています。
数だけ見ると7月8月が多いですが、6月から増えてきていることがうかがえます。
なぜ、6月から熱中症になりやすくなるのでしょうか。
熱中症とは
「体温調節機能がうまく働かくなり体温が上昇することにより発症する障害の総称」です。
身体のなかに熱が溜まりすぎて様々な症状を引き起こします。
主な症状は軽度では、めまいや立ちくらみ、筋肉のこむら返りなど
重症になると臓器や脳にも影響がでてくることで、40℃以上の高体温や、意識障害・呼吸困難などをきおこします。
体温調節機能
身体に溜まった熱を外に逃がす方法は、
1.汗など水分が蒸発することによって熱を逃がす(気化)
2.皮ふ表面の血流を多くして熱を逃がす(放熱)
このように大きく2つの機能が働いています。
水分が不足していたり、高温多湿の環境にいるなど、体温を調節しずらい状況が重なってしまうと。熱中症になりやすくなります。
6月に熱中症が増えるのはなぜ?
6月に熱中症が増える要素はいくつか挙げられます。
・気温が上昇してくる
比較的過ごしやすい4~5月に比べて気温が上昇してきます。
気温が常に高い7月~8月はもちろん危険ですが、
急に気温が上昇する6月は、身体がうまく暑さに対応できず熱中症になりやすい状態になります。
・湿度が高い
6月になると梅雨の時期が始まります。湿度が高いと、汗などが蒸発しにくい環境になり身体の中に熱がたまりやすくなります。
さまざまな熱中症対策
熱中症対策には、皆さんもお聞きしたことがあるかと思いますが、
水分補給・エアコンなどで室温の調整・日傘の利用などが提唱されています。
そのほかにも、汗をかく習慣や・暑さに慣れておくことが重要です(暑熱順化 しょねつじゅんか)
ウォーキングなど適度な運動や、ゆっくり湯船に入るなど、
本格的な暑さがやってくる前に、早め早めに暑さに慣れておくことが大切です。
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